みかるくです。懐かしのアニメ、カテキョーヒットマンリボーンについて。
今回は登場キャラクターの中でも、圧倒的な人気を誇るあの人。指輪争奪戦辺りまで見た感想です。
雲雀恭弥
5話寺くんもキャラ立ちの塊のような人物像ですが、雲雀恭弥くんもまたすごいですね。
すごいとしか言いようがないです。
”学ラントンファー風紀委員長”というキャラクター像そのものも強烈ですが「咬み殺す」という決め台詞は、冷静に考えてみると一体何なんだろう……。
あからさまに、語意をすっ飛ばしてインパクトだけ重視したような決め台詞。
初めて聞いたときは、咬みついてくるの? ゾンビ? と思いました。申し訳ありませんでした。
さておき、人のことを「草食動物」だの何だのと呼びまくる雲雀くん、時代を経て、危うく流行語を言いまくるナウい風紀委員長になるところでしたね。
「草食男子」とか嬉々として言いまくる風紀委員長だったら、人嫌いの割りにミーハーっぽくて悪くなかったんじゃないでしょうか。
傍若無人の浮き雲
そして、これについては恐らく今更ツッコんだ方が負けなんでしょうが、風紀委員長である彼こそが、1番風紀を乱しています。
”孤高の浮き雲”とか、小気味良く呼称できるレベルじゃありません。
スモーキンボムと同様に、表現規制のコテ入れが入ったのかもしれませんが、雲雀恭弥は原作の漫画ではバイクを乗り回しているそうです。
更には、裏社会をも牛耳るスーパー中学生という設定も引っ提げているらしい。
いや、何だろう。ヒットマンを銘打った作品の時点で、裏社会云々はあえてツッコミませんが。
無免許運転は、PTAに怒られるどころじゃすみません。
日本国内の法律ですと、バイクの免許は16歳から取得可能な訳ですが「中学に在校中の16歳以上」って果たして存在し得るのかという疑問が禁じ得ない。
謎に包まれたプロフィール
そもそもの問題として、彼は並盛中の在校生徒なんでしょうか。
実は公式のプロフィール的には、雲雀恭弥は年齢不明とされています。
さらには、本人も作中で「いつでも好きな学年にいれるんだよ」などと豪語する始末。
まさかとは思いますが、既に成人している、なんて可能性もあるのか。
いい大人が学ランを引っ提げて、トンファーを振り回してると思うと、それはそれで末恐ろしい光景ではありますが。
元から並盛中に在校している中学生ではないのなら、あの職権濫用どころの騒ぎじゃない傍若無人さも、かろうじて説明がつくのかもしれません。
しかし。そんな雲雀恭弥くんですが「愛校心がある」という意外な一面もあるんですよね。
何故学校に固執するのか、その理由が公式的に明らかになったことってあるのでしょうか?
彼ほどの自由人が、規律や倫理を重んじがちな学校を大切に思っているというのは、ちょっと不思議なキャラクター像として印象が強いです。
実は複雑な生い立ちか?
ここらでWikiの力を借りてみますと、判明したのは、
「誕生日(5月5日)は学校が休みだったから覚えているらしい」ということ。
年齢に至っては「本人が忘れてしまったらしい」ということ。
これ、額面通りに読み解きますと、根深い問題が垣間見えます。
何故って、温かな一家団らんが常である家庭では、子供の誕生日なんて親に祝ってもらえるのが一般的だからです(独断と偏見による断言)
つまり、雲雀の場合は「誕生日は一応自分より先に生まれた誰かから教わったけれど、祝ってくれる訳でもないので、飽くまでも自分の興味の範囲で記憶に残った記念日である」と言っているようなものです。
年齢ひとつにせよ、幼い頃からちゃんとお祝いしてくれるようなまともな生活環境で育っていれば、わからないなんてことは起こりえない訳で。
どういうことなの? まともな家庭ではないから不明……なの……?
あるいは、物心ついた頃には既に親がいなかったから、不明という可能性もあるのでしょうか。
さすがに出生届や戸籍は出してるよね?
保険入ってる? 大丈夫?
もしかすると、幼少期から必要な愛情を受けられなかったから孤独を愛するようになり、他人を攻撃することでしか自分を守る術を知れなかった、というキャラクターなのかもしれませんよね?
人生ハードモード疑惑。
リボーンに目を付けられて、結果的に将来を導かれた(???)から良かったものの、このまま世間一般の過程を踏んで大人になろうと思ったら、相当な苦労を強いられたんじゃないでしょうか。
だからって殺し屋になるのは、さすがに発想がジャンプアップし過ぎ感が否めませんが、ジャンプ掲載漫画だから仕方がない。
まあ、いつでも好きな学年に在籍することのできる雲雀恭弥ですから、それが事実であれば、とっくのとうに成年に達してる可能性もある訳です。
成年が中学校に入り浸ってトンファー振り回してる時点で正気の沙汰ではないので、元より社会不適合だ何だ心配する必要もないのかもしれません。
ただの思春期説
いやいや。年はわからないとか、いつでも好きな学年にいられるとか、何を言っちゃってるんですかと。
ただ単に、思春期特有の妄言という可能性だってあるんですよ。
本当はきちんと自分について知っているし、正規の手続きに則って、適正な学年に在籍する普通の中学生なんじゃないんですか?
しかし、複雑なお年頃です。
彼なりの反抗期が訪れ、年齢不詳、経歴不詳等々を言い張って、謎の風紀委員長像を演じているのかもしれません。
何たってすごいんです。
登場した当初はもちろんのこと、出てくる度に「大丈夫かなこの子」と保護者目線にならざるをえません。
特に、標的37。
リング争奪戦前の修行段階の時点で、落ち着いてリングについての説明を試みるディーノさんに向かって、雲雀が言い放ったセリフ。
「いいよ、興味ないから。あなたをグチャグチャにすること以外」
思春期にしても行き過ぎである。
これはボイスレコーダーか何かに録っておいて、大人になった彼に聞かせてやりたい。
悶絶するのか、その性格のまま大人になってしまうからノーダメなのかはよくわかりませんが。
相当こじらせてないと、「あなたをグチャグチャにする」なんてエロ同人みたいな台詞は出てきません。
倫理の崩壊です。グチャグチャです。
さて、雲雀恭弥が思春期真っ只中のこじらせ中学生なのか、人生の暗黒期真っ只中のこじらせ青年なのか、真相は謎に包まれています。
しかし、謎とは時として、人をより魅力的に見せるものなのです。
作品自体が謎ではある
そもそもギャグ重視なのかストーリー重視なのか、途中からよくわからなくなってくる謎のアニメ、家庭教師ヒットマンリボーン。
懐かしの作品とはいえ、やっぱりヒット作は一味違います。
素敵なキャラクター達と、個性的なバトル。ツッコミどころも盛り沢山。色んな意味で見どころ満載の作品です。
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