みかるくです。かねてウワサを聞いていたので気になってしまって、劇場版『空の境界』を観てみました。
これは……。いやぁ~これは……!
これはいい!
圧倒的な作画
先に書いておくと、見終わるなり、ほとんど「かっけええー!!」っていう勢いと乗りだけで一気に第七章まで観進めてしまいました。
やばいですね、これは。まず見始めたワンシーンから、いきなり絵の綺麗さに引き込まれた。
動き滑らかで、ツヤッツヤのサラッサラ。とんでもない“縦なめ横サラアニメ”ですね。特にアクションシーンなんか流麗の極みで、カッコよすぎてもう。
何度も巻き戻して再生を繰り返してしまった。
Fateシリーズも見たのですが、やはりユーフォーテーブルの圧倒的な作画力は息を呑みます。
神秘的なBGM
美麗な作画に、梶浦由記さん手掛けるBGMがよく合います。
涼しげで神聖とすら言えよう世界観。
梶浦さんファンの一介として、『空の境界』の音楽だけは前々から知ってたのですが、ストーリーをかねた映像と合わせて聞くと、これまた半端なく燃えますね。
昂ぶる、昂ぶるぞ……!ってなりますね。堪りません。
衒学的なストーリー
そして映像、BGMはもちろんのこと、肝心のストーリー性。
なんて文学的で、難解で、哲学的で、知的で、スパイシー&クールなグロアニメなのか。※褒めています。
セリフのひとつひとつにセンスを感じます。芸術と美の呼応。
しかし、そのセンス故に、人によってはさっぱり理解が及ばないかと思われる抽象的表現が嵐のように飛び出します。
作中は常に、名言合戦。世界は常に、純文学。
ちゃんと自分の中で噛み砕いて消化することを心掛けながら観ていないと、大事な瞬間に「え?」となります。
そのまんまぐずぐずしてると置いてきぼりをくらって、視聴者なのに蚊帳の外です。ぼんやりしてる暇などありません。
個人的にはアクションだけが命とか、脈絡が支離滅裂とか、情緒のない作品は観ていて眠たくなってきてしまうので、
そういう意味で『空の境界』は、“考えて観るアニメ”という好印象を受けました。
第1章で観るのをやめないで!
正直、第1章を観ただけでは、よくわからないのです。物語の核心には迫れません。
何故こんなことに?そもそも時代設定はいつ?
私はどんどん第2章以降を観進めてって、だんだん明らかになる謎と伏線の数々にぐんぐん引き込まれてったが最後、気が付いたら潮が満ちてて後戻りできなくなっていました。
泥沼の底なし沼のようにハマっています。
さあ、あなたも崇高なる境界の世界へ……!
ともかくキャラクターは魅力的だし、どこか退廃的な世界観も素敵。
台詞もやたら凝ってて一々カッコイイのです。
もっと早く観とけばよかった!としみじみ思いました。
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