どうも、け。です。
Twitterで話題になっていた「100日後に死ぬワニ」を30日目くらいから見ていたので、その感想を綴っていこうと思います。
「100日後に死ぬワニ」 pic.twitter.com/RUblRfVWTs
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) December 12, 2019
死んでからが本番?『100日後に死ぬワニ』
ブラックジョーク的な作品ではなかった
何日目だったかは覚えていませんが、「映画の次回作が楽しみ!」というワニくんのエピソードで「でも、この人100日後に死ぬんだよな〜。悲しいね」という感想を抱いた記憶があります。
当初、「どうせもうすぐ死ぬのに」というメタ的な視点を絡めたブラックジョーク的な作品だと僕は思っていました。
結末の100日目を読んだ限り、作者にはそこまでそういう意図はなかったのかな…と思います。
正直、ストーリー的な面白さはない
主人公であるワニくんを通して「こういうことあるよね」「こういう人いるよね」という日常を繰り返すだけのいわゆる共感系の漫画で、ストーリー的な面白さはありません。
ワニくんに共感できない僕のような血も涙もないカス人間の楽しみ方は、「自殺かな?」「ネズミくんに殺されちゃうのかな」という感じになってしまいました。
約束されたワニくんの死
リアルタイムでワニくんの死を追いかけられるという点は、エンターテイメント性を感じました。
パロディもたくさん生まれていましたし、ワニくん死なない説(というか願い)もありましたね。
ただ、とてもメタ的なことを言ってしまえば「ワニくんが死なないとダーク作品としてもハートフル作品としても漫画として面白くない」ので、ワニくんの死はタイトル通り約束されたものだったのだと思います。
そして、100日目のワニくん
うーーーん、って感じでした。ごめんなさい。
ハートフル路線や共感を強く求める作品が苦手なので、ワニくんに自己投影できなかったのが僕の敗因です。
死んでくれてほっとしました。
というのが率直な感想で、字面としてはどうかと思いますが、変に「死んで欲しくない」という一部世論に引っ張られず、結末を描いていただけたのは良かったです。
最後のシーン、ネズミくんがワニくんを轢いちゃったのかと思いましたが、たぶん違います。たぶん…。
理想的な死
明確に死を描かなかったのが気になります。
死体は描かれていません。
僕個人としては死はもっと痛くて汚れたものだと信じてます。
ワニくんの綺麗な死は、誰かにとっての理想なのかもしれません。
死んでからが本番!?
ワニくん、死んでから急に元気になりましたね。
生きる。https://t.co/fvfunOYJqD pic.twitter.com/usgNEMuqXV
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) March 20, 2020
某アーティストとのコラボや物販販売など…。
これについては、はっきりつまんないです。
リアルタイム更新というTwitterを媒体にした作品である以上、Twitterも作品の一部であるわけで、露骨に商業的なことをされると「いや、金払ってくんないと漫画家って飯食えないし」と言われてもさすがにね。
1日くらい開けてから、余韻が少し醒めたところで宣伝でも良かった気がしちゃいます。だめ?
余韻って大事だと思うんだけどなー。
ともあれ、リアルタイムでワニくんの死を終えて、知人たちの色々な反応が見れたのはとても楽しかったです。
人間はワニくんの死を悲しめるか否かで大きく2つに分けられるんだと思いました。
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